『パッセンジャーズ』感想・紹介・レビュー【サスペンス?ラブストーリー?】
パッセンジャーズ
2008年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンススリラー映画。
監督をロドリゴ・ガルシア、脚本をロニー・クリステンセンが務めた。
出演
- アン・ハサウェイ
- パトリック・ウィルソン
- デヴィッド・モース
- アンドレ・ブラウアー
- クレア・デュヴァル
- ダイアン・ウィースト
序盤のあらすじ
セラピストをしているドクター、クレア・サマーズは、ある日飛行機事故で生存した5人を受け持つことになった。
グループカウンセリングの度に、窓の外にある人物の影が…そして、メンバーが一人ずつ消えていく…。
不審に思ったクレアは徐々に、航空会社が過失を組織ぐるみで隠すために、生存者を口封じのため狙っているものと疑い出し、解明のため奔走する。
その中、生存者の一人エリックは、唯一自宅での個人カウンセリングを希望。
事故のショックからか、躁状態とも言える彼の突拍子もない行動に、振り回されっぱなしのクレア。
引用:Wikipedia
今作は、セラピストも受け持っているドクターである主人公クレアの周囲で起きる、飛行機事故を発端とした様々な謎を血生臭さを感じさせないサスペンスとして描いた作品。
ただ正直、映画や小説などを観慣れている人や察しのいい人の場合は、そのほとんどの人が先の展開やオチが読めてしまうストーリーだったりもする。
紹介の冒頭で「読めてしまう」と言ってしまうのも気が引けるのだが、今作は先の読みやすさ、設定から推察できるオチという観点から観ると全く擁護出来ないレベルなのも事実。
カテゴライズ的にはサスペンス系統にはなるのだとは思うが、サスペンスを期待して観るのはオススメしない。
勿論、映画などの作品を観慣れていない人だったり察しが悪い人は、分からないが故に楽しむことは出来るとも言えるだろう。
それと純粋にアン・ハサウェイ目当てで観るのはアリ。
相変わらずチャーミングでありつつ美しく、吸い込まれるような見た目をしているのもあってファンにとってはたまらないかも?
極端に言えば「オチ」さえ早い段階で気づかなければそれなりに楽しめる作品にはなっている。
問題なのは、ストーリー展開に複雑な伏線があるわけでもなくこれといった驚きがあるわけではないが故に、驚きどころがその「オチ」しかない点だろう。
前半部分はまだしも後半部分に差し掛かるにつれて、かなり無茶な設定や展開があるのでそれに対する違和感と共に気付いてしまう人が多くなってしまってのラストなので、「あぁ、やっぱりね」と感じてしまう人が続出してしまうのではないだろうか。
冒頭でも触れたが、サスペンスとして観るというよりは人間の些細な心の動きや、周囲への感謝など共感する物語として観るとまた違った印象にはなると思う。
また違った観方としては、ラブストーリーとして観るというのも1つの手。
何故かと言うと、今作はヒロインとその恋人役の恋愛シーンが結構なウェイトを占めるから。
これを蛇足として考えてしまう人が居るのも勿論理解出来るが、ラブストーリーとして観ればこれはこれでアリかもしれない。
今作の総括としては、こんなブログを書いていてこういう事を言うのも可笑しいかもしれないが、「レビューを見る前に観ろ」と強く思う。
そしてサスペンスに見せかけたファンタジー要素の強いラブストーリーとして観る事をオススメする。
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