『マイアミ・バイス』感想・紹介・レビュー【人気TVシリーズの映画化】
マイアミ・バイス
2006年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。
監督・脚本・制作をマイケル・マンが務めた。
出演
- コリン・ファレル
- ジェイミー・フォックス
- コン・リー
- ナオミ・ハリス
- エリザベス・ロドリゲス
- ドメニク・ランバルドッツィ
序盤のあらすじ
マイアミデイド警察特捜課(バイス)に所属しているソニー・クロケットとリカルド・タブスの2人が使っている情報屋アロンゾの家族が殺され、アロンゾ自身も自殺するという事件が発生。
それと同時に、FBIの潜入捜査官3名が潜入捜査中に殺害される。
合衆国司法機関の合同捜査の情報が漏洩している可能性があると判断したFBIのフジマは、未だ麻薬組織に面が割れていないクロケットとタブスに、麻薬の売人であるホセ・イエロと接触するよう要請する。
クロケットたちは運び屋のアジトを襲撃してボートを破壊し、新しい運び屋として自分たちをホセ・イエロに紹介するよう情報屋ニコラスに脅しをかける。
引用:Wikipedia
今作は、1984年から1989年にかけてアメリカで放送されていたテレビシリーズ『特捜刑事マイアミ・バイス』を劇場用の映画としてリメイクした作品。
テレビシリーズ時に、脚本や製作総指揮を務めていたのもありマイケル・マンが監督として起用された。
映画のストーリー構成はシーズン1の15話である「運び屋のブルース」をベースとして描いている。
ストーリー展開や映画としての出来は正直至って無難な作品という印象。
勿論、決してつまらないという訳でもなく取り立てて酷い部分があるわけでもないのだが、観ている側の想像を越えてくるような展開も一切ない。
言ってしまえば「良く見る展開」な訳だが、それ自体はそこまで問題ではないだろう。
展開や話の構成が典型的な作品なんて、それこそ腐るほどある。
この作品の問題は、その典型的な良く見る話なだけで終わらせてしまった所。
バランスを取ろうとしているせいなのかアクション全開な映画と比較すると物足りないし、主役の2人に関しては魅力があるのだが他のキャラクターに魅力が感じられない。
序盤の印象が安っぽいよくあるアクションラブロマンスで、何処で裏切ってくれるのだろうと期待していると痛い目にあう作品になってしまっている。
ただ、テレビシリーズとは雰囲気や演出方法が異なってはいるものの、綺麗さと怖さを含む夜のシーンや臨場感のある描写など、マイケル・マンらしさはきちんと出ている。
ラストの展開はかなり賛否が分かれるとは思うが、これもらしいと言えばらしい。
それにマイケル・マンが続投したことによって作風はTVシリーズを踏襲しているのもあって、TVシリーズファンは十分楽しめる内容にはなっている。
そして恐らく、あのラストの展開や解明されていない謎は続編を作りたかったからあのような内容になっているのではないだろうか。
様々な部分でツッコミどころが多い作品ではあるが、映画としてはそれなりに楽しむことが出来る仕上がりにはなっている。
細かい事を気にせずに気軽に手軽に映画を観たいという人にとっては何ら問題なく観ることが出来るのではないだろうか。
小ネタ
今作の撮影中、ハリケーン・カトリーナの影響でセットに被害が出てしまい、当初の予定よりも制作費が膨れ上がり結果として2億ドルかかってしまった。
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