『バットマンビギンズ』感想・紹介・レビュー【伝説の始まり】
バットマンビギンズ
2005年のアメリカ・イギリスの合作映画。
監督・脚本をクリストファー・ノーランが務めた。
DCコミックスの出版するアメリカン・コミック『バットマン』を原作とした実写映画作品でリブートされた「ダークナイト・トリロジー」の第1作目。
出演
- クリスチャン・ベール
- リーアム・ニーソン
- ケイティ・ホームズ
- マイケル・ケイン
- ゲイリー・オールドマン
- モーガン・フリーマン
ここ最近、最新作『TENET』やリバイバル上映されている『インターステラー』『インセプション』などで何かと話題の、有名なクリストファー・ノーランが描くバットマン3部作の1作目。
3部作なので、一応はシリーズものではあるが次の作品ありきみたいな展開や終わり方はしてない為、この作品1つだけでも十分映像作品として見応え十分だ。
特にこの1作目は、いわゆる「アメコミ映画」があまり好みじゃない人にでもオススメ出来る作品だと個人的には思っている。
”バットマン”が如何にして生まれたのか、何故生まれなければいけなかったのかというのを物凄く丁寧に描いている。
正直言ってしまうと、この作品はアクション映画とかアメコミ映画という括りではなく、主人公であるブルース・ウェインのヒューマンドラマと言っても過言ではない。
なので「アメコミだから~」「勧善懲悪で終わりでしょ」みたいに思っている人にほど観て貰いたい。
観ればそんな感想は持たないと思うし、単純に映像作品としてのすばらしさや俳優陣含む制作陣の熱意を感じる。
序盤のあらすじ
子供の頃にブルース・ウェインは古い井戸に落ち、コウモリの群れに襲われる。
両親のトーマス・ウェインとマーサ・ウェインと一緒にオペラを見ている間、ブルースはコウモリに仮装したパフォーマーを見て井戸でコウモリに襲われたことを思い出し、怯えて帰りたいと頼む。
帰り道に強盗のジョー・チルによって両親を殺害される。孤児になったブルースは執事のアルフレッド・ペニーワースに育てられる。
14年後、チルはゴッサム・シティマフィアのボス、カーマイン・ファルコーニに不利な証言と引き換えに釈放される。
復讐のためチルの殺害を企てるブルースだったが、眼前でファルコーニの差し向けた殺し屋がチルを殺害する。
ブルースの幼なじみのレイチェル・ドーズ(地方検事の補佐)は司法制度を無視しようとする彼を叱りつけ、彼の父親が恥じていると言う。
カーマイン・ファルコーニの元へ向かったブルースは、汚職と腐敗の蔓延したこの街では正義や個人の力など何の意味も持たないことを示される。
引用:Wikipedia
CG嫌いで有名なクリストファー・ノーランだが、それ相応の拘りの世界観のおかげで今観ても15年前の作品とは思えないくらい完成度が高く、違和感や古臭さもさほど感じない。
「バットマン」といえば、ティム・バートン監督というイメージだったのを完全に塗り替えるほどの衝撃と満足度だった。
バットモービルやバットスーツの格好良さもさることながら、アクションだからと言って最初から強すぎることは無くしっかりと負けしっかりと傷つき、戦い方やスーツの改良をして進むのもあって納得感が強い。
ちょっとネタバレっぽくはなってしまうが終盤で「お前を殺す気はない、だが救う気もない」という台詞があるのだが、個人的にはこれがダークヒーローとしてのブルースとバットマンの両方を表現しているような気がした。
ただのアメコミヒーローの描き方ではなく、悲哀と渋さを感じられる3部作の1作目として素晴らしい出来だった。
作品の小ネタ
主演を務めたクリスチャン・ベールは今作で使われたバットモービル「タンブラー」を気に入り買い取りたいと申し出たが続編で使うかもということで断られた。
ブルース・ウェインがホテルに乗り付けた車は「ランボルギーニ・ムルシエラゴ」で”ムルシエラゴ”はスペイン語で”コウモリ”を意味する。
サウンドトラックに入っている12曲は全てコウモリの学名から付けている。
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