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『マーキュリー・ライジング』感想・紹介・レビュー【暗号と少年】

マーキュリー・ライジング

マーキュリー・ライジング (字幕版)

 

1998年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスアクション映画。
監督をハロルド・ベッカー、脚本をローレンス・コナー、マーク・ローゼンタールが務めた。

出演
  • ブルース・ウィリス
  • アレック・ボールドウィン
  • ミコ・ヒューズ
  • シャイ・マクブライド
  • キム・ディケンズ
  • ボッジ・パイン・エルフマン
  • ピーター・ストーメア

 

序盤のあらすじ

FBIシカゴ支局のアート・ジェフリーズ特別捜査官は潜入捜査のベテランである。

自ら潜入していた過激な民兵の一味が銀行にて人質立てこもり事件を起こした際、アートの警告を無視してFBIが強行突入をした結果、銃撃戦が起こったためメンバーの一員だった少年が射殺される。

アートは怒りから強行突入を命令した上司のハートリーを殴ってしまい、罰としてポジションを外され、一般事件の捜査に配置換えされる。

所轄警察署の要請で、アートは無理心中事件に臨場する。

だが、アートは無理心中ではなく「何者かによる殺人事件」と断定。

殺された夫婦の息子で、押入れから発見された自閉症児のサイモンを入院させ、所轄署に保護を命じた。

引用:Wikipedia

 

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今作はNSA(アメリカ国家安全保障局)が軍事暗号「マーキュリー」で書かれた懸賞を匿名でパズル紙に載せると、9歳の少年サイモンがそのパズルを解読し出てきた番号に電話をしたために、海外諜報員の安全を理由に暗号が破られてしまった事実をサイモンを抹殺することで隠蔽しようとするが、それ関連する事件で1人のFBI捜査官が違和感を感じ・・・、といった展開で進んでいく。

 

ストーリー展開は至ってシンプルで分かりやすい。
難解な伏線も変などんでん返しのようなものもなく、FBI捜査官ではあるが若干異質という役どころをこれまたピッタリなブルース・ウィリスが演じ、NSA暗号開発責任者をアレック・ボールドウィンが演じているので、際立つ2人のキャラクターによってシンプルではあるもののしっかりとサスペンスアクションとしての見応えは備えている。

 

ブルース・ウィリスの代表作でもある『ダイ・ハード』に子供という要素とサスペンス要素を加えたような作品というとしっくり来るかもしれない
典型的なアメリカ映画と言われてしまえばそれまでかもしれないが、自分の子供だろうが他人の子供だろうが自らの子供のように扱い、守る。
その理由は人それぞれ様々だとは思うが、どんな理由にせよ素晴らしいこと。
そんなアメリカ的かもしれないが愛を感じられるのも今作の良い所。

 

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まぁ、サスペンスとしてちゃんと観ようとすると粗が多いのも事実ではあるのだが。
運用開始前であればまだ100歩譲って分かるが、運用中に高度なナショナルセキュリティに関するコードを掲載してしまうのは正直論外。
そのコードを1人の子供が解読してしまう、というのは無くはない話ではあるとは思う。
しかし、その両親やその本人を殺すことで解決って、それ解決になってるか?という疑問は誰しもが浮かぶ。

 

そもそも1人が解読できたのなら他にも解読できてしまう人間が居ると考えるのが普通で、そうであるならばそのコード自体が使用するレベルに達していないと思うのが当然な流れだとは思う。

 

20年以上前の作品ということも勿論あるのだが、そのあたりは色々無理筋なので気になる人には正直向かないというか、がっつりサスペンスとして観るべきではない。
あくまでサスペンス要素が少し乗っかったアクション映画として考えると、娯楽作品として十分な仕上がり。


ストーリー展開のテンポも、中盤の一部と終盤に少し気になる部分もあるが序盤でしっかりと視聴者を引き込む流れがあるので、何だかんだで観進めていける。
それとやっぱり、ブルース・ウィリスはこういう役柄やらせたらハマるなぁ、と改めて実感する作品。

 

 

 

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