『ジェイソン・ボーン』感想・紹介・レビュー【シリーズ5作目】
ジェイソン・ボーン
2016年のアメリカ合衆国のアクションサスペンス映画。
ポール・グリーングラス監督・製作・脚本、クリストファー・ラウズ共同脚本。
『ボーン』シリーズの5作目であるが、2012年の『ボーン・レガシー』の続編ではない。
出演
- マット・デイモン
- トミー・リー・ジョーンズ
- アリシア・ヴィキャンデル
- ヴァンサン・カッセル
- ジュリア・スタイルズ
- リズ・アーメッド
制作側の考え方などは不明だが、映画としての『ボーン』シリーズは
- ボーン・アイデンティティー
- ボーン・スプレマシー
- ボーン・アルティメイタム
この3作で終わらすべきだったのでは、と自分は思ったが恐らく5作全て観た人ならば割と共感して貰えるのではないだろうか。
今作を観る前、上記3作の思い出補正というか期待値が高かったというのもあるが、予告編を見て更に楽しみにしつつ本編を観た。
正直『ボーン』シリーズとして観てしまうと、残念な感想になってしまうと思う。
勿論この作品単体で観れば、ある程度のレベルにはなっているのでそこまで批判的な意見も出ないのだが。
なので、この作品を観る場合は
・過度な期待厳禁
・単体作品として観る
・予告編を観ない
この3項目をオススメする。
序盤のあらすじ
ブラックブライアー作戦の関係者を失脚させた後、地下格闘技の世界で生計を立てていたボーンの元へ、ハッキングによって新たに探り当てた事実を告げに元CIA局員のニッキーが現れる。
事態の露見を恐れたCIA局長の放った刺客がボーンとニッキーを襲い、ニッキーは殺害されてしまう。ボーンはニッキーの遺した情報を元に、全容を解明するために再び動き出す。
CIA局員のヘザーはボーンがまだ愛国心をもっているとし、ボーンをCIAに引き戻すことを局長を含めた上層部に提案して受け入れられる。
ボーンは元局員のマルコムを追い詰め、ボーンの父親がトレッドストーン計画を作ったが、息子のボーンが参加者となることを知り、息子を守るためにトレッドストーン計画の暴露を示唆したことから殺されたことを知る。
引用:Wikipedia
あくまでシリーズ物としての感想だが、『ボーン』シリーズというのはリアリズムをとことん追求し、世界観やキャラクターの設定を綿密に練り上げているだけでなく当時では類を見ないほど目まぐるしいカット割りをし、アクションシーンではあえて手振れをさせる等、斬新な作り方をしていたことによって以後のアクション要素のある映画に多大な影響を及ぼしたほどの作品だった。
しかし今作では、アメコミ映画ばりにドッカンドッカンと派手なシーンがあったりと正直この変化は理解できなかった。
勿論こういった演出が悪いという訳ではなく、作品には作品の”良さ”が有ると思う。
それを自ら消し去ってしまうのはシリーズファンの理解は得にくいだろう。
張り詰めた空気や、ハラハラドキドキするような緊迫感も過去作ではナチュラルにそこにあり、ストーリー展開とリンクしているため納得感が強かった。
しかし今作の場合は緊迫感がないわけではないのだが、展開のさせ方や演出のせいでそれを素直に感じることがしにくかった。
『ボーン』シリーズでさえ無ければここまで思う事も無かったのだろうが、シリーズを全て観た後にこれを観てしまうと「うーん・・・、つまらないとまでは思わないけどね?」と無意識に思ってしまった。
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