『バトルフロント』感想・紹介・レビュー【スッキリ勧善懲悪アクション】
バトルフロント
2013年に公開されたアメリカ合衆国のアクションスリラー映画。
監督をゲイリー・フレダー、脚本をシルヴェスター・スタローンが務めた。
出演
- ジェイソン・ステイサム
- ジェームズ・フランコ
- ウィノナ・ライダー
- ケイト・ボスワース
- ラシェル・ルフェーブル
- フランク・グリロ
序盤のあらすじ
元麻薬潜入捜査官のフィルは、とある事件をきっかけに現役を引退し、現在は亡き妻の故郷で愛する一人娘マティと二人で幸せに暮らしていた。
ところがある日、マディが学校でいじめっ子と喧嘩をしてしまい、そのいじめっ子の伯父であるゲイターと名乗る素行の悪い男に、フィル親子は目をつけられてしまう。
ゲイターは町を裏で牛耳ろうと企む麻薬売人であり、偶然フィルが元麻薬捜査官であると知ったゲイターは、とある目的を果たすために彼を陥れていく。
一方フィルは、愛する娘に危険が迫っていると感じ、ゲイターとの決着をつけることを決意する。
引用:Wikipedia
今作は、チャック・ローガンの犯罪小説『Homefront』を原作とし、1人娘の為にかつての危険な仕事を忘れて亡き妻の故郷である田舎で再出発した親子に降りかかる危機を描いた作品。
言ってしまえば都合のいい勧善懲悪のど真ん中な超絶シンプルなストーリーに、スタローンさ満載の台詞回しタップリの映画。
これだけ振り切っていれば都合のいい展開や、浅いストーリーなんて気にするだけ野暮だろう。
スタローンが作る熱く男らしさプンプンのストーリーを、ステイサムが演じる事によってスタイリッシュでオシャレな雰囲気も感じさせてくれる。
良くも悪くも”期待通り””予想通り”の作品。
色々と考えてしまう部分もあるとは思うのだが、期待した通りに展開してラストまでかっ飛ばしていく設定の映画も必要だろう。
気軽に観れて、観た後も疲れることがなく頭の中がスッキリとする作品は、様々な媒体でストリーミング出来る現代においては必要不可欠であり丁度いいとも言えるのではないだろうか。
ジェイソン・ステイサムも実際はもっとシリアスで重厚な演技も出来るので、こういった作品が多いのは残念でもあるが、観たら観たで何だかんだある程度は楽しめてしまうから困りもの。
今作は『アドレナリン』『ワイルドカード』のようなジェイソン・ステイサムが好きな人にとってはピッタリ。
『トランスポーター』『メカニック』的な大胆かつスマートなジェイソン・ステイサムを期待していると、ちょっと物足りないかもしれない。
しかし、それはまた違った味があるということでもある。
今回は娘が居るという、実はジェイソン・ステイサムが演じるキャラクターとしては珍しい設定だったりもする。
それが故にいつもとは違い、娘の存在が様々な場面で影響しながらも奮闘する彼の姿を観ることが出来る。
ただ、個人的には相手役が若干小物過ぎる(弱い)ような気もする。
出てくる敵の数が少ないし、1人1人の力量がどう足掻いてもステイサムと釣り合わない感じにはなってしまっている。
それが故にカタルシスは弱い。
日常を映すシーンは良かったのだが、この辺りの設定をもうちょっと練っても良かったような?
色々ひっくるめて「ジェイソン・ステイサムの映画」と言えば大体伝わってしまうのが彼の凄い所かもしれない。
単純な戦闘シーンも華やかに魅せてしまう彼だからこそ成立する作品かもしれない。
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