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『ハンターキラー 潜航せよ』感想・紹介・レビュー【潜水艦娯楽スリラー】

ハンターキラー 潜航せよ

ハンターキラー 潜航せよ(字幕版)

 

2018年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画。
監督をドノヴァン・マーシュ、脚本をアーン・シュミット、ジェイミー・モスが務めた。

出演
  • ジェラルド・バトラー
  • カーター・マッキンタイア
  • ゲイリー・オールドマン
  • コモン
  • リンダ・カーデリーニ
  • トビー・スティーブンス

 

序盤のあらすじ

ロシア領バレンツ海にてアメリカ合衆国海軍潜水艦USSタンパベイが何者かに撃沈され、消息を絶つ。軍上層部は詳細を調べるためにジョー・グラス艦長の指揮する潜水艦USSアーカンソーの派遣を決定する。

一方、ロシア連邦のザカリン大統領は北海に面したコラ半島のフィヨルドの奥にあるポリャルヌイ海軍基地を訪れていたが、ドゥロフ国防大臣率いるタカ派がクーデターを起こし、身柄を拘束されてしまった。

事態を察知したアメリカは4名のNavy SEALsを現地に派遣し、情報収集を行いつつ、状況の打開を模索する。ジョン・フィスク海軍少将はザカリン大統領を救出する作戦を立案し、ドーヴァー米大統領は世界の秩序を守るべく作戦を承認する。

引用:Wikipedia

 

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本作は、ドン・キースと米海軍潜水艦の元艦長であるジョージ・ウォレスが2012年に発表した同名小説全6巻の第1巻を原作とし、沈んだロシア原潜をきっかけにロシア国内で世界を揺るがす陰謀を巡る禁断の作戦を描いた作品。

 

「潜水艦物」というと

・K-19

・Uボート

・レッドオクトーバーを追え

などなど名作ぞろいで尚且つ(個人的には)外れがないカテゴリーとして有名だが、今作はかなり大味な仕上がりになっているので、重厚で社会派な雰囲気を期待して観始めてしまうと評価は落ちてしまうかもしれない。

 

 

 

 

ただ、潜水艦を舞台にした1つのスリラー娯楽映画として考えると出来は悪くない。
主人公の自らは決して攻撃を仕掛けないという強い意志や、ロシア海軍の駆逐艦乗組員の前艦長に対する思いがひしひしと伝わってくる演出などで、見応えは充分。
若干、アメリカのロシア大統領に対する偏った願望が入っているのは気にならないわけではないが・・・。

 

タイトルやあらすじ的に「潜水艦物」として観ない方が良いというのも無理のある話かもしれないが、勧善懲悪のドンパチ映画として観れば王道も王道で悪くない。
潜水艦戦とSEALsによる救出作戦がほぼ同じバランスで同時進行することで、テンポがダレる事もない。

 

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そして「潜水艦物」で良く聞くレビューとして「暗い」「淡々としすぎ」「重い」といったような、正直そのカテゴリーであれば誉め言葉だろうとは思うのだが今作はそういった要素も少ないので万人向けな作品に仕上がっているのも気軽に観ることの出来るポイントだろう。

 

気軽に観られるが故に、ツッコミどころが結構ある。
正直気にせずに頭空っぽにして少年漫画を観るような気持ちで視聴すれば楽しめるとは思うのだが、合わない人も居るとは思うので突っ込み所を少し紹介。

 

・冒頭でロシアの潜水艦を1隻轟沈させているのに、トマホークを撃つ撃たないで若干揉める。

・詳細は避けるが、司令部の中には指揮系統に逆らえずただただ従っていただけの人間が一定数居るとは思うのだが、そういった人々の描写が無く一方的にアメリカ合衆国の視点だけで語られているのが残念。

 

挙げるとまだあるのだが、あまりやるとネタバレが過ぎるのでこのへんで。

 

 

 

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