洋画な日常

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『コン・エアー』感想・紹介・レビュー【愛情と友情の形】

コン・エアー

コン・エアー(吹替版)

 

1997年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。
監督をサイモン・ウェスト、脚本をスコット・ローゼンバーグが務めた。

出演
  • ニコラス・ケイジ
  • ジョン・キューザック
  • ジョン・マルコヴィッチ
  • ヴィング・レイムス
  • スティーヴ・ブシェミ
  • ミケルティ・ウィリアムソン
  • レイチェル・ティコティン

 

タイトルになっている『コン・エアー』はアメリカ連邦保安局の空輸隊の名称で、出廷や医療緊急時の対応、囚人護送などを行っている。
今作は、その凶悪犯を護送する様子をリアルに再現し映像化している。

 

家族愛が故に犯してしまった元軍人が、家族の元に戻るため、囚人仲間の命を救うため、凶悪犯罪者の逃亡を阻止するために頭脳を使い、元軍人という経歴を活かした格闘で犯罪者集団との戦いに挑むハイジャックアクションの今作。

 

導入部でしっかりと家族の様子や、登場人物の人間性を描いているかと思えばそこからはノンストップアクションムービー。
イカつくイカれた魅力あふれる凶悪犯罪者たちも含め、配役が本当にピッタリ。

 

正義感の塊のような主人公は、阻止したい気持ちも勿論あるのだが無事に家族の元へと帰りたいという気持ちの中で葛藤している様子が、ニコラス・ケイジの演技力で説明などなくとも伝わってくる。

 

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ハイジャック犯役の面々も、ただただ暴れたり突拍子もないことをするわけでもなくしっかりと計画があり、主犯の囚人は部下の囚人たちに対して自分の考えを簡易的なジオラマのようなモノで説明したりと、様々な事態に対応する冷静さも持ち合わせていて観ている側も分かりやすい。

 

アクションムービーとはいえ、そういったバックボーンだったり人となりが見えるとまた違った面白さがあるということを感じさせてくれる作品。

 

序盤のあらすじ

軍を除隊したキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は、酒場で妻にからむ酔っぱらいともめ、さらに追ってきた相手を殺害してしまう。

第一級殺人罪で刑務所に服役するが、模範囚として仮釈放されることになり、囚人専用の輸送機「コン・エアー」(C-123K)に搭乗する。

が、そこにはサイラス・グリサム(ジョン・マルコヴィッチ)を始めとする凶悪犯たちが顔を連ねていた。

そして離陸後、サイラスの計画によって飛行機がハイジャックされ、正義感の強いポーは何とか事態を打解しようとする。

引用:Wikipedia

 

物語の盛り上がりと、主人公の感情のゲージがリンクしていて序盤から中盤にかけては、必至に耐えに耐えるしかない苦悶が見て取れる。
そしてその鬱憤を晴らすかのように、一気に爆発させたときには物語の盛り上がりはピークに達してその勢いのままラストへ向かう。

 

序盤中盤に主人公が耐えているだけだと盛り上がりに欠けるのでは?と思う人も居るかもしれないが、ハイジャック犯たちがそこを補って余りある盛り上がりを演出してくれるのでそこは全く心配ない。

 

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やっぱり、ニコラス・ケイジはどういう演技させても上手い。
作品を観終わっても尚、様々なシーンで見せる家族を思う気持ちの表現の仕方が余韻として残る。

 

相手役も含め、作風と俳優陣の演技がピッタリ合った様々な魅力があるアクション映画の快作。

 

小ネタ

CGはほとんど使用しておらず、コン・エアーなどの描写は全て実際の飛行機を使って撮影している。
終盤のとあるシーンでは廃業し解体予定だったラスベガスのホテルにて撮影された。
15台ものカメラを用意し、買い取った廃棄予定の旅客機をホテルに突っ込ませ、それを一発撮影した。

 

 

 

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