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『ザ・ロック』感想・紹介・レビュー【傑作中の傑作】

ザ・ロック

ザ・ロック(字幕版)

 

1996年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。
監督をマイケル・ベイ、脚本をデヴィッド・ウェイスバーグ、製作総指揮をショーン・コネリーが務めた。

出演
  • ショーン・コネリー
  • ニコラス・ケイジ
  • エド・ハリス
  • ジョン・スペンサー
  • デヴィッド・モース
  • ウィリアム・フォーサイス
  • マイケル・ビーン

 

知らない人の方が少ないであろうアクション映画の傑作『ザ・ロック』
俳優陣は勿論のこと、製作陣もこんなメンバーが揃って1つの映画を作り出している時点で既に奇跡と言えるかもしれない。

 

そして内容も相当なクオリティの高さを誇っていて、評価のしようがないくらい面白い。
エド・ハリス演じる部下思いで高潔な軍人と、その対極とも言える金銭欲で動いている戦争屋、これ以上ない家族愛で動いているショーン・コネリーにニコラス・ケイジ。

 

挙げた以外にも凄く魅力的な登場人物がかなりの人数出てくるのだが、その1人1人全員キャラが立っているのもあってその時々の心理描写などがしっかりと伝わってくる。
キャラ設定だったり、状況の説明などをしっかり違和感を感じさせることなくしながら、アクション映画としてのテンポを保っているので娯楽として純粋に楽しめる。

 

シーンを挙げてしまうとキリがないのだが、冒頭でエド・ハリス演じるハメル准将が、雨の降りしきる墓場で不正を正す決意を亡き妻に告げるシーンだけでもう既に作品の中に引き込まれている。
何度観てもこのシーンはグッとくるものがある。

 

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ハメル准将の行為はただのテロや復讐ではなく、求めているのはあくまで遺族への”補償”というのがこの作品に更なる厚みと深みを持たせていて、最後までしっかりと人格者であり続けようとするその姿もまた美しい。

 

序盤のあらすじ

アメリカ海兵隊武装偵察部隊の伝説的英雄、フランシス・X・ハメル准将(エド・ハリス)は、政府に強い怒りを感じていた。

かつて非合法作戦に従事していたハメルの部下たちは、敵に包囲された末に救援も得られずに見殺しにされ、その事実は公表されず、勲章も授与されなければ遺族への恩給や賠償金も支払われず、葬儀もされていない。

そしてこうした問題に対する自らの訴えにも、下院議会や政府はまったく耳を傾けなかった。

ハメルは、ついに14人の部下と共に化学兵器VXガスの奪取という実力行使にでる。

そしてザ・ロックと呼ばれるかつての刑務所島、アルカトラズに観光客・ガイド計81人を人質にとって立てこもったうえ、遺族へ渡す補償金の原資として現金1億ドルを要求。

これが受け入れられない場合は、VXガスを積んだロケットをサンフランシスコに撃ち込むとアメリカ国防総省を脅迫する。

引用:Wikipedia

 

終始視聴者を退屈させないテンポなのにも関わらず、その場面場面や人物の表情から緊迫感、臨場感がこれでもかと伝わってくるのは本当に流石としか言いようがない。

 

24年も前の映画だというのに個人的にはこのカテゴリーの映画でこれを超える作品はない。
作品全体の構成
重厚な脚本
表現豊かな俳優陣
情景がストレートに伝わる映像
心に響く音楽
時々入るユーモア。

この全てが高水準な作品は易々と作れるものではないのだろう。

 

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恐らく自分が過ごしてきた中でこれ以上ないと表現してもいい極上の2時間16分を味わうことの出来るアクションムービーの傑作中の傑作。

小ネタ

・実在のアルカトラズ刑務所では外観や独房など一部のシーンを除いては政府が撮影を許可しなかったため、大半がセット又は他の場所での撮影。
・アーノルド・シュワルツェネッガーはオファーを断ったことを後悔している作品として、この作品を挙げている。

 

 

 

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