『スカイスクレイパー』感想・紹介・レビュー【超高層ビルでの攻防】
スカイスクレイパー
2018年制作のアメリカ合衆国のアクション映画。
監督・脚本をローソン・マーシャル・サーバーが務めた。
スカイスクレイパー=摩天楼という意味。
出演
- ドウェイン・ジョンソン
- ネーヴ・キャンベル
- チン・ハン
- ローランド・ムーラー
- ノア・テイラー
『セントラル・インテリジェンス』以来となる、ドウェイン・ジョンソンとローソン・マーシャル・サーバーのタッグ。
香港の1,000mを越える超高層ビル ”ザ・パール” を舞台にして、元FBI人質救出チームの隊長だった主人公が正体の分からない組織と警察の両方から狙われながらも、自らの家族を救うために奮闘するという作品。
ここで、気付く人は気付くと思うのだが今作の舞台や設定は『ダイ・ハード』や『タワーリング・インフェルノ』と被る。
それに加え、ストーリー展開的に良くも悪くもそういった作品と似た展開になっている。
それらと比較してしまうとどうしても完成度が劣っているように見えてしまうし新鮮味は薄れてしまうかもしれない。
ただ、甘めに見れば手堅く構成されていて娯楽作品として十分刺激的で楽しみやすく親しみやすい作品ではあると思う。
たまに、”ドウェイン版ダイ・ハード” というような表現を見るが、正直その表現をしてしまうとこの作品の為にはならない。
比較対象にすると、中身の薄さや主人公が義足である意味が不明な点だったり主人公の家族だけが入居しているという設定だが、正直オープン後の方がさまざまな演出や盛り上がり要素を盛り込めたのではなど、色々不満点が出てきてしまう。
まぁ、観ているのが人間で尚且つ内容と舞台も酷似していれば否が応でも比較してしまうのは仕方のないことではあると思うが。
恐らく製作側も、そういったことは承知の上で純粋に理屈抜きに楽しめるアクションエンターテインメントとして作ったのではないだろうか。(もうちょっと頑張れたような気もするけど)
序盤のあらすじ
「警官が撃たれた!応援を頼む!」と警察無線が流れる。
男が元妻と息子を人質に元妻の家へ立てこもっていると言う事件。
交渉人が電話で話しかけるも犯人は取り付くしまもなく電話を切った。そこでウィル・ソーヤー隊長率いるFBIの制圧部隊の出番となる。
子供を抱き泣き叫ぶ犯人に子供を放すように説得する隊長。
犯人は「もう駄目だ」といいながら抱いていた子供を放すと、自分の服をめくって胴体に巻きつけた爆弾を見せ自爆する。
意識朦朧の中、ストレッチャーで運ばれるウィルに「大丈夫!」と呼びかける女医サラがいた。
引用:Wikipedia
映画館での鑑賞時も思ったが、この作品 ”音” と ”光” の表現が素晴らしい。
円盤でもドルビービジョンとドルビーアトモス採用で臨場感が凄まじかった。
内容的に十分娯楽映画としての役割をはたしていて、尚且つ映像と音の臨場感は同系統の映画と比較してもかなり高い水準。
が、この映画世界的に見ても当初の予定よりは興行収入が奮わなく、更に言えば日本の興行収入は2億6200万円にとどまった。
大きな原因として日本の配給会社のプロモーションがあまりにも酷かった点だろう。
超高層!超豪華!超安全!
家族のためにパパとびま~~~~す!
こんなんで誰が観に行きたいと思うのか。
勿論こういうノリでも許される部類の映画もあるが、本作の雰囲気や設定には一切合っていないし最早わざとコケさせたいのか?と言われても文句が言えない。
この映画に限らないが、その映画の魅力を100%伝えるにはどうしたらいいかというのを考えた上で配給会社はプロモーションをして欲しいものだ。
色々な意味でツッコミどころはあるが、退屈しのぎに観るにはサラっと気軽に楽しめるラインは越えてはきてると思うので時間に余裕があったら観た上で、予告編を観るとある意味面白いかもしれない。
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