『13デイズ』感想・紹介・レビュー【キューバ危機】
13デイズ
2000年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスドラマ映画。
1962年のキューバ危機を題材に、監督をロジャー・ドナルドソン、脚本をデヴィッド・セルフが務めた。
出演
- ケビン・コスナー
- ブルース・グリーンウッド
- スティーヴン・カルプ
- ディラン・ベイカー
- ビル・スミトロヴィッチ
この作品、史実を元にしているとはいえ「ドキュメント映画」ではないので実際の史実とは異なる部分がある。
それが理由かは分からないが、作品中の国防総省や当時の将軍の描かれ方がやたらと好戦的で否定的だったため国防総省からの協力を一切拒否されたりしている。
その中で何も変わらない事実として存在するのが題材になっている「キューバ危機」だ。
物凄く簡単に言ってしまえば、第三次世界大戦が起こる直前までいった、核戦争まであと一歩ではあるが、こんな言葉だけで表すのは軽すぎるかもしれない。
キューバ危機とは
1962年夏、ソ連とキューバは極秘裏に軍事協定を結び、キューバに密かに核ミサイルや兵員、発射台、ロケット、戦車などを送った。
アメリカは偵察飛行で核ミサイル基地の建設を発見、直ちにキューバを海上封鎖し、核ミサイル基地の撤去を迫った。
一触即発の危険な状態に陥ったが、当時のケネディ大統領とフルシチョフ第一書記とで書簡でやり取りし、最終的にソ連が核ミサイルを撤去してこの危機は終わった。
また、これを期に米ソ間でホットラインの開設がなされ、不測の事態による軍事衝突を防ぐための対策が取られた。
危機の期間について定義があるわけではないが、アメリカ軍が空中偵察でミサイル基地を発見した1962年10月14日から、或いは大統領にその情報が入った10月16日からフルシチョフがミサイル撤去を伝えた10月28日までとすることが多い。
しかしソ連が核ミサイルをキューバから撤去し、アメリカが封鎖解除したのは11月21日である。「キューバ・ミサイル危機」とも呼ばれ、またこの1年半前の1961年4月の「ピッグズ湾事件」を「第一次キューバ危機」と呼び、この1962年10月の危機を「第二次キューバ危機」と呼ぶ場合がある。引用元:Wikipedia
タイトルにもなっているが、この世界崩壊まで待ったなしの状態であった「13日間」を丁寧にそしてこれでもかというくらい濃密に描いているのがこの作品。
序盤のあらすじ
1962年アメリカ。
米軍偵察機が捉えた映像は衝撃的な物だった。それはソ連軍がキューバに配備したと思われる、当時最強の破壊力を持つ核ミサイルの姿だった。
それにより迫りくる第三次世界大戦。
これに真っ向から立ち向かったのは、アメリカ合衆国史上最年少の大統領であった第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ、司法長官ロバート・ケネディ、有能と謳われた大統領補佐官のケネス・オドネル。
いかにして彼らはこの世界の終わりとも言える事態から、世界を救ったのか。
引用:Wikipedia
基本的には社会派政治映画ではあるがその一方で、1960年代に使用されていた名機が沢山出てくる。
F100スーパーセイバー戦闘機・F4スカイホーク攻撃機・B47爆撃機・B52爆撃機など鮮明な色彩で出てくるのである意味、1流の航空映画という側面もあると感じた。
そういった意味では、割と見やすい政治映画だと思う。
それが故に人によっては政治や外交の緊迫感や重苦しい空気などが、足らないように感じる人も少なからず居るかもしれない。
しかしこれはこれで、幅広い人々にこういった事実を知ってもらう映画としてはバランスが良く出来ているのではないだろうか。
得られた情報の本質を見極める事の重要度、それにどう対処するかというのは戦争や外交だけでなく現代の情報社会でもかなり重要なファクターだろう。
そういう観方をして物事を考えるも良し、過去の出来事から学も良し、緊迫感やスリリングな展開を単純に楽しむも良し。
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