洋画な日常

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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』感想・紹介・レビュー【衝撃的な事件】

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (字幕版)

 

2019年公開のアメリカ合衆国、イギリスのスリラー映画
1969年8月9日
にハリウッド女優シャロン・テートがカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーに殺害された事件を背景に、ハリウッド映画界を描いた作品。

生涯で撮影する映画は10本と宣言しているクエンティン・タランティーノの監督第9作目である。

出演
  • レオナルド・ディカプリオ
  • ブラッド・ピット
  • マーゴット・ロビー
  • アル・パチーノ
  • デイモン・ヘリマン

 

レオナルド・ディカプリオブラッド・ピット初共演となる今作。
そして監督はクエンティン・タランティーノ、舞台は60年代終盤のハリウッドとこれだけで見ないわけにはいかない気持ちにさせてくれる。

 

それに加え、当時人気女優であったシャロン・テートが1969年、26歳という若さで母子(当時妊娠8ヶ月だった)ともに惨殺された衝撃的な事件を背景にしてストーリーが展開していくという、洋画好きなら引き込まれること必至。

 

余談だが1969年当時、自分はまだ産まれていなかったのもあってリアルタイムでの衝撃というのは体感できなかったが、年代関係なく様々な洋画を観て俳優の事を調べたりすることがある中でこの事件を知り非常に驚いた記憶がある。

 

この事件に至るまでの経緯をコミカルに、分かりやすく観易く映像化したのがこの作品。

 

序盤のあらすじ

かつて西部劇を中心にテレビスターとして名を馳せていた俳優リック・ダルトンは、カウンターカルチャーの影響で変容しつつあるハリウッドの中で時代の流れに取り残され、今やドラマの悪役や単発企画へのゲスト出演に甘んじていた。

 

リックの親友で専属スタントマンのクリフ・ブースもリックと同様に時代の流れの煽りを食い、また過去に自身が起こした出演者とのトラブルもあってリックの世話係を務める毎日を送っていた。

 

そんな中、シエロ・ドライブにあるリック邸の隣にまさに時代の寵児となりつつあった映画監督ロマン・ポランスキーとその妻で売り出し中の若手女優シャロン・テートが引っ越してきていた。

 

タイトルになっている『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、いかにこの作品の本質的な内容を表しているかが観た人には分かると思う。
クエンティン・タランティーノの作品は色んな意味で賛否両論あるが故に評価は分かれると思うが、個人的には彼の作品の中で1番好きかもしれない。

 

今作の評価が分かれるであろう点だが、いくつか有る。

・上映時間の長さ(2時間41分)
・90分ほどは、ほとんどドラマティックな展開等は存在しない
・ラストが実際の事件当夜とは異なる展開

評価を低くつけている人が居るのはこの辺りが理由だろう。

 

ただあくまでも主観だが、序盤にしっかりとリックとクリフそしてシャロンの関係性や人柄を他愛ない日常を描いたことによって視聴者に印象付けをしたことによって最後の展開の衝撃を強める要因になっていると感じた。

 

そしてタランティーノが、今まであまりしてこなかった作り方だなとも感じた。
そもそもキャラクターの日常を淡々と描く事自体あまりイメージにないし、長尺の台詞や他作品の露骨な模倣的なものも見受けられなかった。

 

実際の事件を題材にしている以上、ラストの展開の評価が分かれるのは仕方ないとは思うが、そもそもノンフィクション映画ではないのと映像作品として十分上質なエンターテインメントとして成立しているから素直にオススメ出来る。
いわゆるタランティーノ節が苦手な人も見易い作品なのではないだろうか。

 

 

 

 

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