『デス・ウィッシュ』感想・紹介・レビュー【リベンジアクション】
デス・ウィッシュ
2018年にアメリカ合衆国で公開されたアクション映画。
本作はブライアン・ガーフィールドが1972年に上梓した小説『狼よさらば』を原作とした同名の映画作品『狼よさらば』(Death Wish)のリメイク作で、監督はイーライ・ロスが務めた。
出演
- ブルース・ウィルス
- ヴィンセント・ドノフリオ
- エリザベス・シュー
- カミラ・モローネ
- ディーン・ノリス
チャールズ・ブロンソンが主演を務めたオリジナル作品『狼よさらば』は、良い意味で「暗さ」というものが随所で際立つ作品だった。
一方、今作『デス・ウィッシュ』は冒頭の基本的な流れは同じだが、比較すると「暗さ」や「湿っぽさ」はそこまで感じない作りなのもあって観易いと思う。
比較というと、人によって感じ方が異なるだろうからあくまで個人的にではあるが、オリジナルで感じた矛盾点を、今作では主人公のキャラ設定を少しいじる事で上手く解消していて納得しつつ観る事が出来た。
リメイクの仕方も、オリジナルの根幹をないがしろにすることなく現代に合った洗練された作り方になっていて、様々なシーンの役割が明確で分かりやすい。
そのおかげもあってか、観ていて感情移入がし易いしストーリー展開を追うのも簡単。
序盤のあらすじ
穏やかな性格で争いごとを好まない外科医のポール・カージーはシカゴで妻と娘と一緒に暮らしていたが、彼が不在の時に自宅に押し入った三人組の強盗によって妻は殺害され娘は意識不明の重体にされてしまった。
妻の葬儀のためにテキサス州にある妻の実家の農場を訪れたポールは、農場に侵入して狩猟していた密猟者に威嚇射撃をした義父の「警察は事件が起こらないと行動できない。
こんな所に来るまでに時間もかかる。
結局自分のものは自分で守るしかないのだ。」という一言から自衛ということを考えるようになった。
引用:Wikipedia
主人公を演じたブルース・ウィルスも、この映画公開当時(2018年)で63歳と老いてはいるが良い渋さと良い雰囲気を醸し出している。
感情を押し殺しているシーンの表情や、その押し殺したからこその大きくなる感情の爆発の表現の仕方は相変わらず上手いなぁと改めて思わされた。
そして、何より当時と変わらないのはガンアクション含めたアクションシーンの派手さ。
この辺りは往年のファンでも納得の出来だろう。
ただ、オリジナルは小さなリボルバー1つで今作はグロック、自動小銃、マシンガンが登場するのもあってこれはもしかしたら賛否両論分かれるのかもしれない。
リベンジアクションというのもあって、グロシーンも少なくは無いので人を選ぶかもしれないが、しっかりとした演技と演出の上手さで魅せる映画になっている。
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