『アウトブレイク』感想・紹介・レビュー【人間の欲によるパンデミック】
アウトブレイク
1995年制作のアメリカ映画。
アフリカから持ち込まれた非常に致死性の高いウイルスによる未曾有の「バイオハザード(微生物災害)」に立ち向かう人々を描いたサスペンス映画。
出演
- ダスティン・ホフマン
- レネ・ルッソ
- モーガン・フリーマン
- ケヴィン・スペイシー
- キューバ・グッディングJr
- ドナルド・サザーランド
この作品自体は25年前と大分昔の映画ではあるが、テーマ的には物凄くタイムリーだったりする。
今現在世界中で猛威を奮っている「COVID-19 新型コロナウイルス」を知らないという人はまず居ないと思うが、正に同様のテーマなのだ。
詳細な感染経路も不明、対策らしい対策はマスクやうがい、手洗いにソーシャルディスタンスとこの作品も同じような展開。
SNSの有無や時代の違いによって様々な違いはあるが、今だからこそ観てほしい作品。
序盤のあらすじ
1967年ザイールのモターバ川流域で内戦に参加していた傭兵部隊に原因不明の出血熱が流行し、多数の死者を出した。
調査の為に現地を訪れたアメリカ軍医は想像以上の感染速度と凶悪さに驚き、感染者の血液を採取した後、隠蔽と封じ込めのため部隊のキャンプを燃料気化爆弾の投下で壊滅させる。
時は流れ90年代、モターバ川流域の小さな村で未知のウイルスによる出血熱が発生する。
兵士を伝染病等から守る“医学防衛”を任務とするアメリカ陸軍所属の研究機関「アメリカ陸軍感染症医学研究所」のLEVEL4(最高警戒度)研究チームを率いるサム・ダニエルズ軍医大佐がビリー・フォード准将の命令で現地に赴くも時既に遅く、村の医師と村から離れて暮らしていた祈祷師を除いて村は全滅状態となっていた。
引用:Wikipedia
この作品は、飽きさせないテンポのいい作りになっていながらも、ウイルスの潜伏期間と発症後の時間による封じ込めの難易差や、接触・飛沫・空気感染の違い、発症者のウイルス検査やワクチン精製に係わる宿主からの抗体確保の難易度等、パンデミックが起きた際の対処の難しさがきちんと分かるように映像化されている。
きっかけは人間1人の欲による行動だとしても、計り知れないほど大きな事態を招く恐れがあるというのを改めて実感することが出来た。
そしてこれは人によっては評価が分かれるかもしれないが、所々のやり取りにコミカルさを感じられる部分もあったりチェイスシーンがあったりと、良くも悪くも「アメリカ映画」っぽさもあって映像作品として非常にバランスの取れた社会派傑作だ。
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