洋画な日常

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『潜入者』感想・紹介・レビュー【史上最も凶悪非情な麻薬王】

潜入者

潜入者(字幕版)

 

2016年に制作されたアメリカ合衆国の犯罪映画
アメリカ税関の潜入捜査官ロバート・メイザーの回顧録『The Infiltrator』を原作とし、監督はブラッド・ファーマンが務めた。

出演
  • ブライアン・クランストン
  • ジョン・レグイザモ
  • ベンジャミン・ブラット
  • ダイアン・クルーガー
  • ユル・ヴァスケス

 

麻薬というものは日本だと、有名人などのスキャンダルで報じられた時にしか耳にすることのない物だと思う。

 

しかし、かつて(今でも言われているかもしれないが)コロンビア含む南米では
「身を立てるにはプロサッカー選手になるか、麻薬に手を染めるか」とまで言われていた。
それほど、当時のコロンビアでは麻薬というものが当然の様に日常と隣り合わせだったのだろう。

 

「パブロ・エスコバル」という名前を何処かで見たり聞いたりしたことがある人は少なくないと思う。

パブロ・エスコバルとは

コロンビア最大の麻薬密売組織「メデジン・カルテル」の創設者でいわゆる『麻薬王』として有名で、自宅には飛行場、動物園だけではなく私設軍隊まで所有していた。
 当時には、エスコバルの命令によって3000人以上の人間が殺されたとも言われている。
それを表す言葉が「Sometimes I am God, if I say a man dies, he dies that same day.」(私は時々神になる。私が死を命じた者は、その日に死ぬ)
その為か「史上最も凶悪非情な野心に満ちた麻薬王の一人」とも言われている。

 
この作品は、その麻薬ビジネスの資金洗浄をする組織への潜入という形で話が始まる。

 

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序盤のあらすじ

1980年代、南米コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバル率いる世界最大の麻薬カルテル、メデジン・カルテルによりアメリカに密輸されるトン単位の麻薬が大きな問題となり、レーガン大統領は掃討のため「ドラッグ戦争」に乗り出していた。

1985年、関税局職員ロバート・メイザーは、メデジン・カルテルの麻薬ルートであるフロリダ州南部の港町タンパで、潜入捜査による麻薬取締にあたっていた。

引用:Wikipedia

 

「潜入」から始まる映画で、途中から派手なガンアクションやらカーチェイスを始めたと思ったら最後までそんな感じで行ってしまうものも多いが、この作品は淡々と着実に「潜入捜査」というもののスリリングさを描いている。

 

いつ正体がバレてもおかしくない状況、バレれば即処分されるであろう状況というスリルの演出が凄いせいか、終始張り詰めたような緊張感があった。
アクションシーン等で得られるハラハラドキドキとは違った感覚で楽しむことが出来ると思う。

 

観る人によっては、話の複雑さや登場人物の多さで分かりにくさを感じてしまうかもしれないが、じっくりと集中して「観て感じる映画」としては素晴らしい作品。

 

(現実は映画ほど単純な物ではなく、当のアメリカも麻薬問題に深くかかわっているというのもわすれちゃいけないけどね)

 

 

 

 

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