『13時間 ベンガジの秘密の兵士』感想・紹介・レビュー【現実を知る映画】
13時間 ベンガジの秘密の兵士
2012年に実際に起きた2012年アメリカ在外公館襲撃事件を題材としたミッチェル・ザッコフの書籍『13 Hours: The Inside Account of What Really Happened in Benghazi』を原作とし、マイケル・ベイ監督によってアメリカ合衆国で製作された2016年の戦争映画である。
出演
- ジェームズ・バッジ・デール
- ジョン・クラシンスキー
- パブロ・シュレイバー
- デヴィッド・デンマン
- マックス・マティーニ
世界情勢における、アメリカ合衆国の介入に関しては考え方や立場によって様々あるとは思うので特に触れることはしない。
ただ一つ言える事は、これが現実だということ。
2012年アメリカ在外公館襲撃事件とは
アメリカ合衆国で作成された映画”Innocence of Muslims”(イノセンス・オブ・ムスリム)がイスラム教を侮辱するものとして、これに抗議するためエジプトやリビアなどアラブ諸国のアメリカの在外公館が2012年9月11日以降、次々に襲撃された事件である。
銃撃という「アクション」を楽しむ物ではない。
現実という「リアル」のほんの一部を知る作品。
序盤のあらすじ
2012年、リビアのベンガジは世界で最も危険な場所のひとつに指定されていた。
米国はベンガジにCIAが秘密裏に設置しているアネックス(The Annex)だけを残し、民間軍事請負業者のチーム「GRS(グローバル・レスポンス・スタッフ)」がCIA職員を保護している。CIAチーフのボブはGRSの行動を制約する。
ジャックは友人のロンがチーフを務めるアネックスのGRSにアメリカから赴任してくる。
各国は過激派の攻撃を恐れ、多くはベンガジから職員を退去させている。
しかし、米国のクリストファー・スティーブンス大使らが市内に赴任してくる。大使館と比べ警備の手薄な領事館に滞在し、わずか5人の護衛に加え、地元のリビア人民兵を雇う。
引用:Wikipedia
こういった事態の際に危機管理の意識が低い上層部が一部でも居ると、どれだけ事態の悪化を招くかというのが様々なシーンから痛いほど体感できる。
戦場のシーンでも、カメラワークやドローンで分かりやすい構図で淡々と映像が流れていく。
そして現場に居る兵士たちから感じ取る事の出来る臨場感、現代の戦場では何が行われているのかといったあまり知る機会のない部分も見る事が出来る。
細かいやり取りの中に隠された伏線も綺麗に回収されているし、一言で言い表す事の出来ない複数の「恐怖」がひしひしと伝わってくる良作に仕上がっているので是非心して見てほしい。
尚、日本ではビデオスルー(劇場未公開)となっているのが本当にもったいない。
配信サイトで観る事が出来るので是非1度視聴を。
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