『ゼロ・ダーク・サーティ』感想・紹介・レビュー【ビンラディンへの道】
ゼロ・ダーク・サーティ
ウサーマ・ビン・ラーディンに至る経緯と、作戦に挑む特殊部隊を描いた2012年のアメリカ合衆国の政治、サスペンス映画。
「ゼロ・ダーク・サーティ」は、米軍隊の俗語で「未明」を意味する。
出演
- ジェシカ・チャステイン
- ジェイソン・クラーク
- ジェニファー・イーリー
- マーク・ストロング
- カイル・チャンドラー
この作品は、2011年5月2日に実行されたウサーマ・ビン・ラーディンの殺害に至る経緯を描いたノンフィクション風のフィクション映画である。
この事件の詳細については2061年までアメリカ合衆国の国家機密事項となっていて、検証等が出来ない為に、この作品がどれだけ事実に基づいているかは不明。
ウサーマ・ビン・ラーディンとは
本名:ウサーマ・ビン・ムハンマド・ビン・アワド・ビン・ラーディン1957/3/10-2011/5/2
サウジアラビア出身のイスラム過激派テロリスト。
1988年に国際テロ組織「アルカーイダ」を設立してその初代アミール(司令官)となり、以降アメリカ同時多発テロ事件をはじめとする数々のテロ事件を首謀したことで知られる。
連邦捜査局(FBI)における最重要指名手配者の1人でもあった。
サウジアラビア有数の富豪の一族に生まれたが、1994年にサウジアラビア国籍をはく奪され、以降は無国籍であった。
2011年5月、パキスタンにおいてアメリカ海軍対テロ特殊部隊が行った軍事作戦によって殺害された。
引用:Wikipedia
上映時間も長め、テーマも重い、演出等も本格派なので集中して観る事をオススメする。
こういった強烈な印象を残す題材の場合、主人公の存在感が希薄になりがちだが「マヤ」を演じたジェシカ・チャスティンがこの難しい条件下で上手くまとめていて素晴らしい。
序盤のあらすじ
CIA分析官のマヤは、2003年にCIAパキスタン支局に配属された。
ブラック・サイトでは同僚のダンが、アメリカ同時多発テロの資金調達者とされるアマールを尋問していた。マヤはダンやジェシカ、ジャック、トーマス(ジェレミー・ストロング)、J.J.らとともに情報収集に取り組む。
あるときアマールは拷問から解き放たれ、豊富な食べ物と飲み物が与えられる。
マヤとダンの前でアマールは「アブ・アフメド・アルクウェイティ」という名前を告げた。
それは以前は明かされなかったビン・ラーディンの連絡係の名前であったのだが、ブラッドレイ支局長はその情報の信憑性を疑い、頻発する自爆テロの阻止を優先した。
引用:Wikipedia
ビンラディン発見までのCIAの行動や、煮え切らないアメリカ合衆国政府の意思決定等を丁寧に淡々と、それでいて重厚さを感じさせてくれる描き方だと思った。
レストランでの他愛ない会話、映し出されるクリスマスツリー、ネットスラング飛び交うチャットなど日常を感じるシーンの直後に訪れる拷問、テロ行為という非日常。
この相反する物がこの作品に強烈なコントラストを生み出している。
そしてこの作品の中だけではなく実際に日常と非日常は互いに交差し、当然の如く交り合い続ける物なのかもしれない。
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