『キック・オーバー』感想・紹介・レビュー【ドンパチに暴力】
キック・オーバー
2012年にアメリカ合衆国で製作されたアクション映画。
メル・ギブソンが製作・脚本・主演を務め、エイドリアン・グランバーグにとっては初の長編映画監督作品である。
出演
- メル・ギブソン
- ケヴィン・ヘルナンデス
- ドロレス・エレディア
- ダニエル・ヒメネス・カチョ
- ピーター・ストーメア
この映画を一言で言ってしまえば「小気味よいテンポのクライムムービー」だろう。
随所に笑い要素も適度に差し込み、話のテンポも良く、ストーリーも単純明快。
やるべきところでは気持ちいい位にド派手にドンパチしているので、「ドンパチ物」が好きな人には堪らない作品となっている。
こういった系統の作品でも、稀に分かりづらい展開が有ったり等するのだがキック・オーバーは、登場する主要キャラの数を絞る事で、登場人物の相関図理解等のややこしさを極力排除している点も評価出来る。
序盤のあらすじ
ドライバーと呼ばれる男が、マフィアの大金を盗み出しメキシコへの逃亡を企てた。
しかし、男は国境を越えたところで逮捕され、世界最悪の刑務所として名高い「エル・プエブリート」に収監されてしまう。
そこは金さえあればドラッグから女まで何でも手に入り、日常的に殺人が行われている恐ろしい場所だった。
そこでは所長や看守までもが買収されており、もはや犯罪者の楽園となっていた。
そこでドライバーは一人の少年「キッド」と出会う。
キッドは肝臓を患っている囚人のボスの臓器ドナーとして、まもなく殺されることになっていた。
ふとしたことからキッドを助けたドライバーは、彼とともに刑務所からの脱獄を計画する。だが、彼が持っている大金を手に入れるため、マフィアや囚人、悪徳警官が命を狙ってくるのだった。
引用:Wikipedia
作品の冒頭から、撃たれて血を吐いているピエロと運転手のピエロが警察に追われているという、どう理解すればいいのか分からない展開から始まる。
人によってはここで意味不明すぎて観るのを止めてしまうかもしれないが、ある意味ではこの「意味の分からなさ」が視聴者を物語に引き込む。
主人公を演じるメルギブソンは軽快かつ重厚。
最初に観た時は「年取ったなぁ」と思ったがリーサルウエポンシリーズを思い出させる雰囲気がとても良かったし、その他俳優陣も芸達者で本当にスキが無い。
ピーター・ストーメアがマフィアのボスとして登場するのだが、「プリズンブレイク」を思い出してしまったのもあり、演技以上にはまり役だなぁと感じてしまった。
(プリズンブレイクシリーズにてジョン・アブルッチ役(マフィアのボス)を演じていた)
プロットは在り来たりではあるが、良く練られていて面白いしストーリー全般に言えるが無駄の無い作りになっている。
「ドンパチ物」「暴力描写」が故に万人向けではないが、とても面白い作品。
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