『オーシャンズ11』感想・紹介・レビュー【オールスタークライムアクション】

オーシャンズ11

2001年公開のアメリカ映画。
監督はスティーブン・ソダーバーグが務め、主演はジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットほかハリウッドを代表する豪華俳優が多数出演。

出演

• ジョージ・クルーニー
• ブラッド・ピット
• マット・デイモン
• ジュリア・ロバーツ
• アンディ・ガルシア
• バーニー・マック
• カール・ライナー
• エディ・ジェイミソン
• チン・シャオポー
• エリオットグールド
• ケイシー・アフレック
• スコット・カーン

1960年制作の映画「オーシャンと十一人の仲間」のリメイク作品である今作。
当時でもフランクシナトラ、サミーデービスジュニア、ディーンマーティン等々のオールスターだが、今回はそれ以上にオールスター度合いが強い。

ダニー・オーシャンと彼が率いる10人の犯罪スペシャリストの集団である「オーシャンズ」がラスベガスにあるカジノの金庫破りに挑むクライムアクション。

サスペンス映画でありながら、ハリウッド映画に定番の銃撃戦及び銃を使用するシーンや殺戮シーンを本作では一切使わない事が重要視され、銃を使わずにどう話を盛り上げるかという捻りが今作の要。

序盤のあらすじ

凄腕の泥棒で詐欺師でもあるダニー・オーシャンは、窃盗罪で4年間服役していたニュージャージーの刑務所から仮出所した。

仮釈中の規則を無視し、ロスアンジェルスに住む仲間のラスティ・ライアンに会う。

ラスベガスの三大カジノである「ベラージオ」「ミラージュ」「MGMグランド」の売り上げが集まる地下の巨大金庫の現金強奪計画を持ち掛ける。

カジノセキュリティに詳しいベガスの大富豪ルーベンの他、8人の犯罪スペシャリストがオーシャンとラスティの仲間に加わる。

しかしオーシャンにはもう一つ「盗もうとしている物」があった。

引用：Wikipedia

エンターテイメント作品としては何も考えずに軽く見たい時には最適、爽快で演者も豪華で格好いい。
一癖も二癖もある男たちがラスベガスにある最大で、尚且つ最難関な金庫破りを如何にして成功させるかを分かりやすく、スピーディーに描いている。

ただ、「映画」としてきちんと見てみると個人的には粗が多い作品かもしれない。（シンプルな作りで且つエンターテインメントに振り切った映画なので、こういう見方をするものではないが）

ビッグネームは揃えているものの、結局のところ
「ジョージ・クルーニーとその他大勢物語」といった出来。
オーシャンズ11(ダニー・オーシャン ＝ ジョージ・クルーニー)なので、間違ってはいないが・・・

主役のジョージ・クルーニーは良いとして、登場人物で俳優のキャラが立っていた役どころは仇役であるベネディクト役のアンディ・ガルシア位で、後は別に誰がどの役を演じても良かったような……

ライナス役のマット・デイモンは正直無駄遣い。
HAWAII FIVE-0で主要キャストを務める事になる、スコット・カーンなんかは存在感が薄い。

映像的にも当時はスタイリッシュでお洒落な演出だったのかも知れないが、繋ぎのシーンで使われていた夜景インサート的な物は、この作品より前にドラマシリーズが始まったCSI:科学特捜班シリーズ等で多用されている手法だなぁと感じてしまったからか目新しいと思えなかった。
それに舞台もラスベガスだったからというのもあるが。

プロットや構成が気になってしまう人にはもしかしたら向かないかもしれない。
ただ、冒頭でも書いた通り爽快で演者も豪華で格好いい訳だからエンターテイメント性が低い訳がない。

言い方は悪いかもしれないが、
頭空っぽにして見る映画と考えたら最高。

続編である「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」（オーシャンズ8というスピンオフ作品もある）もエンターテイメント性に関しては評価出来るのでそういった作品が好きな人にはオススメなので、一度見て合うなら続編も合うはず。

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