『マリアンヌ』感想・紹介・レビュー【非情な諜報の世界と男女の愛】
マリアンヌ
2016年のアメリカ合衆国のロマンティックスリラー映画。
監督はロバート・ゼメキス、脚本はスティーヴン・ナイトが務めた。
出演
- ブラッド・ピット
- マリオン・コティヤール
- ジャレッド・ハリス
- リジー・キャプラン
- マシュー・グッド
非情な諜報の世界と男女の愛を描いたこの作品。
ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールが作中で身に着けている、コスチュームのレトロで何とも言えない美しさ、街並み、建築物や様々な造形もさることながら生々しい銃撃戦の表現、随所で流れる音楽と目に耳にと色々な部分で刺激を受ける事が出来る。
演出、脚本的な面でも個人的には評価できる部分が多い。
2人の心の動きをきめ細かく、丁寧に描いていて終始目を離すことが出来ないし、中弛みすることなく絶妙な緊張感を保ちつつラストまで進む作り方になっている。
冒頭からラストまで視聴者を飽きさせない、引き込み続ける要素を随所に散りばめてあって非情に没入感の高い作品。
序盤のあらすじ
時は第2次世界大戦下の1942年。
ケベック出身のカナダ人工作員のマックスはモロッコにてフランス人工作員のマリアンヌと出会う。2人で協力して、モロッコで開かれたパーティーに出席したナチス・ドイツの要人暗殺作戦を成功させて脱出した果てに、恋に落ちた2人は結婚する。
そして2人の間には子供も生まれ、生活は幸福に満ちていたが、ある日マックスは呼び出しを受ける。
そこでマックスは思いもよらぬことを言われる。引用:Wikipedia
この作品では終始ブラッド・ピットらしさとも言える、チャーミングで格好良さ溢れる演技は封印していて、シリアスな演技を貫いているが見事に演じきっていて流石だなと思った。
相手役のマリオン・コティヤールも、繊細で儚げでありながらも芯の強さを持っているマリアンヌという難しい役を何の違和感もなく演じきっていた。
こういった演技のすばらしさや、引き込まれるストーリーもあってか2時間オーバーの時間もあっという間だった。
ただ、アメリカチックな演出の仕方が気になる人が少なからず居るかもしれない。
個人的にもその辺りを舞台的な意味も含めて、欧州の演出であればもっと良い物になっていたような気もした。
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