『チリ33人 希望の軌跡』感想・紹介・レビュー【極限状態からの救出劇】
チリ33人 希望の軌跡
2015年にチリで製作されたドラマ映画。
2010年に発生した「コピアポ鉱山落盤事故」を題材としている。
監督はパトリシア・リゲン、脚本はミッコ・アラン、クレイグ・ボーテン、マイケル・トーマスが務めた。
出演
- アントニオ・バンデラス
- ロドリゴ・サントロ
- ジュリエット・ビノシュ
- ジェームズ・ブローリン
- ルー・ダイアモンド・フィリップス
今作は、冒頭にもある通り「コピアポ鉱山落盤事故」を題材にしているがこの名称を覚えている人はあまり居ないとは思う。
しかし、当時日本でもかなり報道がなされていたので事故自体の記憶がある人は多いのではないだろうか。
コピアポ鉱山落盤事故(コピアポこうざん らくばんじこ)とは
チリ共和国アタカマ州コピアポ近郊のサンホセにて、現地時間2010年8月5日に発生した坑道の崩落事故。
崩落により33名の男性鉱山作業員が閉じ込められるも、事故から69日後の現地時間10月13日に全員が救出された。
サン・ホセ鉱山(el yacimiento San José または la mina San José)は、コピアポの45キロ北に位置する。
鉱山を所有していたミネラサンエステバン社は、のちに倒産した。作業員たちが閉じ込められたのは地下634メートルの坑道内で、坑道入り口から5キロの位置である。
鉱山会社の弁護士を含む数名が、作業員らが救出されたあと、鉱山所有者らが破産する可能性を指摘している。
引用:Wikipedia
日本だと奇跡の救出劇というイメージを受ける報道だったが、それに至るまでの内部の状況や閉じ込められた人達の極限状態での冷静な判断に団結力、精神力などそういった面が作品で観る事が出来る。
それに加えて、困難を極める掘削による救出をする側の技術者たちの奮闘している様や、それを見守り炭鉱夫が帰ってくることを祈り続ける家族のヒューマンドラマ的要素も含まれたディザスタームービーと表現するのが正しいかもしれない。
序盤のあらすじ
100年以上にわたって続いてきたチリのサンホセ鉱山で、大規模な崩落事故が発生する。崩落により地下およそ700メートルの最下層部で作業中の作業員33名が坑道内部に取り残されてしまう。
出口へと続く唯一の坑道は崩落で通れなくなっており、煙突(通風口)内の梯子も敷設途中で地上まで繋がっておらず自力での脱出は不可能。
さらには避難所に備蓄されていた食料と水は3日分しかない絶望的な状況だった。一方地上では事故の話が広まり、鉱山の付近に作業員の家族らが詰めかけていたが、会社側からは何も説明が得られない。
引用:Wikipedia
報道の情報や個人的に調べたこともあったので大まかな流れなどは分かっては居たが、それでも落盤のシーンや内部の緊迫感、先の見えない救出作業を上手く映像にしていて終始緊張感を持って観ることが出来た。
このどちらか一方でも諦めてしまったら叶わなかったであろう救出劇を、事故を知っている人は勿論のこと知らない人にも是非観てほしい。
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