『リミットレス』感想・紹介・レビュー【脳の力の限界】
リミットレス
2011年のアメリカ合衆国のテクノスリラーサスペンス映画。
アラン・グリンによる2001年の小説『ブレイン・ドラッグ』を基に、レスリー・ディクソンが脚本を書き、ニール・バーガーが監督を務めた。
出演
- ブラッドリー・クーパー
- ロバート・デ・ニーロ
- アビー・コーニッシュ
- アンドリュー・ハワード
- アンナ・フリエル
怠惰でうだつが上がらない主人公が、とある薬によって脳のリミットを解除し100%使えるようになったら・・・
という、誰しも1度は考えたことがあるであろう設定を映像化した今作。
そんな設定をサスペンス系の創作物で常套手段となっている「イン・メディアス・レス」を使い、しっかりと観ている側を引き込む。
イン・メディアス・レスとは
順番をABCで説明すると、B→A→B→Cとなり終わりの時点は物語が始まった時点より後になるというような手法のことで、実は古代から使われていたりする。
引き込んだ後は、言わば覚醒した状態の主人公のサクセスストーリー的な展開をテンポよく進めていると思いきや、その中にもきちんと伏線が散りばめられていたりと考えられている。
色々と深く考えてしまうと粗が見えてしまうかもしれないが、それなりにバランスの取れた作品に仕上がっていると感じた。
序盤のあらすじ
ニューヨークに住む作家エディ・モーラは怠惰でうだつのあがらない生活から恋人のリンディに別れを告げられ、そのショックを引きずり仕事でも失敗する。
ある日彼はヴァーノンという売人から「NZT-48」というスマートドラッグを手に入れる。
エディは普段は20%しか使われていない脳の能力を100%活用させるというその薬を飲むと、効き目は確かで、一晩で本を書き上げてしまうことができた。
しかしエディは、さらなるNZTを求めてヴァーノンの部屋を訪れたところ、ヴァーノンが殺されているのを発見する。
引用:Wikipedia
公開年は此方の方が先だが、いわゆる「人間の脳の力」というと2014年公開『LUCY』があり、知っている人も多いと思う。
その映画にはその映画の良さがあると思うので、単純比較などすべきではないのだがどうしても似ているテーマなだけに比べてしまった。
「薬」の効果の演出と設定に関しては個人的に、今作の方が好みだった。
『LUCY』の場合は、薬の効果が現れると感情が抑制されてしまってロボットのような状態になってしまう。
今作の場合は副作用はあるが感情が抑制されることがなく、ただただ全ての能力が引き出される状態なので、キャラクターの魅力等が損なわれることなく展開していく点と薬の効果が有る時と無い時のギャップによって主人公に感情移入しやすかった。
ラストの展開も賛否両論有るとは思うが、ああいう手段もあれはあれでアリだと思う。
観終わって爽快感を得られるか、モヤモヤするかは観る人次第といったところだろうか。
↓↓Prime Video無料体験はこちら↓↓