『トータルリコール』感想・紹介・レビュー【その記憶は正しいのか】
トータルリコール
1990年に制作されたアメリカ映画。
フィリップ・K・ディックが1966年に発表した小説『追憶売ります』を映画化したSF映画である。
ただし原作は数十ページ程度の短編であり、映画化に際してかなり多くのシーン(特にアクションシーン)が追加されている。
出演
- アーノルド・シュワルツェネッガー
- シャロン・ストーン
- レイチェル・ティコティン
- ロニー・コックス
- マイケル・アイアンサイド
2012年に同名のタイトル、コリン・ファレル主演でリメイクされ、そちらで知っている人も多いかもしれないこの作品。
ただ、リメイク版は内容が異なるのは仕方ないとしても正直アクションシーンの見応えが薄い。
演技力では文句のない出来だとは思うが、アクションシーンでのコリン・ファレルがどうしても違和感というか慣れていない感が強い。
そういった部分も含めて、個人的にはオリジナル版をオススメする。
やっぱり「アーノルド・シュワルツェネッガー」という圧倒的な存在感、元々ボディビルダーで1978年には「世界で最も筋肉の発達した男」でギネス認定を受けるほどの肉体美は脱ぐだけでアクションシーンを成立させてしまうんだなぁと思った。
そしてこの作品を知らない人も、イントロのバックで流れている音楽を聞いたことがあるとう人は多いだろう。
今でも様々な場所で使われている。
序盤のあらすじ
そう遠くない近未来。
火星には植民地が築かれ多くの人類が居住しているが、酸素が薄く気圧が低いため防護服無しでは建物の外に出られず「エネルギー採掘会社と反乱分子との間で紛争が絶えない」と連日報じられている。
地球に暮らすダグラス・クエイドはごく普通の建設労働者で、結婚8年になる妻のローリーと2人暮らし。
彼は毎夜、行ったことが無い火星の夢に悩まされていた。
「火星に移住したい」との想いをローリーに伝えるも一蹴されたクエイドは、列車内で偶然「旅行の記憶を売る」というリコール社(REKALL)の広告を見つける。引用:Wikipedia
詳細はかなりのネタバレになってしまうので伏せるが、初見だったり単純明快なエンターテインメントとして観ているとラストで映った通りに受け取りがちかもしれないが、2回目以降だったり色々考えながら観ていると色々な事が見えてくる。
意図的にそうしたのかは分からないが、そういった部分も含めて監督の遊び心なのかもしれない。
そしてシュワちゃんと言えば、冒頭でも触れた肉体美を存分に使ったアクションだと思うが、この作品だとその辺りは若干控え目で一般市民だったり逃亡者だったり様々な立場と状況での微妙な演じ分けだったり表情の変化がまた違う一面を魅せてくれる。
作品自体は30年も前ではあるが、アクションもあり笑える部分もあり考えながら見ると違った見方が出来たりと盛り沢山なSF映画の傑作。
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