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『ゴーン・ガール』感想・紹介・レビュー【結婚は人生の・・・】

ゴーン・ガール

ゴーン・ガール (字幕版)

 

2014年に公開されたアメリカ合衆国のミステリースリラー映画。
監督をデヴィッド・フィンチャー、脚本をギリアン・フリンが務めた。

出演
  • ベン・アフレック
  • ロザムンド・パイク
  • ニール・パトリック・ハリス
  • タイラー・ペリー
  • キャリー・クーン
  • キム・ディケンズ

 

序盤のあらすじ

5回目の結婚記念日の朝、ニック・ダンは妻のエイミーが失踪したことに気づく。

父親の書いた児童文学のモデルとして、子供時代から有名だったエイミーの失踪でメディアは過激化し、夫ニックは、不幸な被害者から次第にの妻を殺した加害者として世間から見られるようになっていく。

一方、回想シーンではエイミーの視点から幸せだった結婚生活が崩壊していく様が、後に発見される日記を引用しつつ描かれる。

夫妻は不況の影響で仕事を失い、ニックの母親がガンになったため、エイミーが愛するニューヨーク市から夫の地元である片田舎ーサジへ引っ越さなければならなかった。

引用:Wikipedia

 

今作は、脚本を務めたギリアン・フリンによる同名の小説『GONE GIRL』を原作として、誰が見ても理想的な夫婦であるニックとエイミーだったが5回目の結婚記念日に突如として妻エイミーが姿を消し、リビングダイニングには大量の血痕、日記、結婚記念日の宝探しのメッセージが残され、エイミーに何が起きたのかをサイコロジカルスリラー的に描いた作品。

 

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今作に限った話ではないのだが、特に今作は直接的なネタバレをしなかったとしても多くを語ってしまうと、どうしても様々な要素を仄めかすことになってしまうので難しい所ではあるのだが、それらを気にしすぎるとレビューがほぼ不可能。
なので、こういったブログを見ている人の場合はそこまで気にしないのかもしれないが、少しのネタバレも嫌という人は今すぐにブラウザバックをすることをオススメする。

 

物語の展開方法としては、冒頭に多くの謎を残しながら衝撃的な事件を描くことで視聴者の心をグッと引き込み、徐々に徐々にその背景が明かされていくと同時に理想的な夫婦のはずだった2人の関係性に変化があらわれる。
そして明らかになる2人の本当の関係性。

 

この展開方法のおかげで、見ている側は物語が進むたびにニックとエイミーに対する印象が二転三転する。
そして明らかになっていくだけでなく、より一層事件は泥沼化していく。
そんな中、現実でもよく目にするであろう「人の不幸を消費する人々」
盲目で派手さを求め独りよがりなメディアも相まって、表面的な人物像などしか報道することをせず、そのせいで多くの人が報道された角度とは別の角度から事件を見ようとはしない。

 

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こういった現実でも起こりうる、というよりも良く起きている事柄を上手い事織り交ぜているので、感情移入は勿論だがこの物語に入り込みやすく出来ている。
ただ、作品の世界に入り込むことはほとんどの人が出来るとは思うのだが、作品のラストに共感できるかは正直人による。

 

所々都合のいい展開やツッコミどころもなくはないし、ラストを迎えてスッキリする人とモヤモヤする人と真っ二つに分かれる作品にはなっているが、その辺りは観ないと何とも言えない部分なので1度視聴して判断してみてほしい。



小ネタ

本作プロデューサーセアン・チャフィンによると、監督デヴィッド・フィンチャーはシーン平均50テイクは撮影していたと述べた。

 

 

 

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