『フレンチ・ラン』感想・紹介・レビュー【無駄のないアクションスリラー】
フレンチ・ラン
ジェームズ・ワトキンスが共同執筆し、監督も務めた2016年のアクションスリラー映画。(原題:Bastille Day、北米での公開時と家庭版ではThe Take)
出演
- イドリス・エルバ
- リチャード・マッデン
- シャルロット・ルボン
- ケリー・ライリー
- ホセ・ガルシア
はみ出し者のCIAエージェントのブライアーと、天才的なスリ能力を持ちパリでくすぶっている青年のマイケルが陰謀に巻き込まれて・・・。
というありがちな題材ではあるが、この作品はこの使い古された設定を見応え、面白さどっちを取っても高い評価を付けることのできる良作。
表面的には薄っぺらいと思われがちな設定の娯楽映画を、きちんと面白くするのは重厚な設定の作品とは異なった難しさがあると思う。
舞台的にもフランスだけに限った話ではないが、欧州は暴動だったりテロだったりがちょくちょく日本でもニュースになったりするのもあって、意図しているかは分からないが一種のリアリティを感じながら観る事が出来る。
序盤のあらすじ
パリ祭の前夜、パリでアメリカ人浮浪者でスリのマイケル・メイソンは、爆発物が入っていることを知らずに女性からバッグを盗む。
メイソンがバッグを捨てると、それは爆発して4人が死亡する。
メイソンはCIAエージェントのショーン・ブライアーに逮捕されるも、自分はテロリストではないと抗議し、バッグにはゾーエという女性の携帯電話が入っていたとブライアーに伝える。この爆発事件は、ラフィ・ベルトラン率いる汚職警官のグループによって仕掛けられた。
彼らは全員フランス銀行への襲撃を企てるフランス国際警察特殊部隊RAPIDのメンバーである。ゾーエは (襲撃計画の一環とは知らないまま) フランス国民党のオフィスに爆弾を仕掛けるように言われたが、夜間清掃員が到着するのを見て罪のない人を殺せず、計画を放棄した。
引用:Wikipedia
こういう題材の場合は結構ギャグ要素というか、コメディ的な展開だったりやり取りが多いイメージだったが、この作品は割と硬派に作られていてお互いがしっかりと目的の為に協力している。
街中(屋根上)のチェイスやカーチェイスも観ていてハラハラ出来るし、ストーリー的にも意外性も盛り込んである。
上映時間が1時間32分と短めでアクション映画というのもあって、人物設定とかはそこまでせずに進む典型的なアクションかと思っていたが、しっかりと登場人物の人格や性格を描写しているしありがちな無駄なシーン無駄な展開が見当たらなく、良い意味で裏切られた。
最初から最後までダレることなくテンポよく進む「ノンストップアクションムービー」として走り続けた良作だった。
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