『シャーロック・ホームズ』感想・紹介・レビュー【ホームズの新たな解釈】
シャーロック・ホームズ
2009年の英米合作のアクション・ミステリー作品。
「サー・アーサー・コナン・ドイル」が創造した同名のキャラクターを基にしている。
出演
- ロバート・ダウニー・Jr
- ジュード・ロウ
- レイチェル・マクアダムス
- マーク・ストロング
これまでの「ホームズ作品」とは一線を画す、「新しいシャーロック・ホームズ」への挑戦とも言える作品になっている。
演技・アクション・演出・映像が古典的ではなく挑戦的な物になっていて、それぞれが邪魔し合う事なく上手く両立されていると感じた。
勿論、原作のある作品は賛否両論あるのは重々承知しているが、自分はかなり好きな作り方だった。
「ホームズ」と「ワトソン」の掛け合いはお互いの人間性がよく出ているし、ユーモアも豊富、軽快で飽きない。
序盤のあらすじ
1890年、ロンドンの探偵シャーロック・ホームズと相棒で同居人のジョン・ワトソン博士は、5人の女性を儀式で殺害したブラックウッド卿の新たな被害者を助けに向かう。
ホームズとワトソンはレストレード警部が到着する前に殺人を阻止し、ブラックウッドは警察に捕まる。
3ヵ月後、いつもどおりホームズの奇妙な行動はワトスンを不快にする。
ワトスンはメアリー・モースタンとの結婚が決まりベーカー街221Bでの共同生活を終えることになっていた。
そのころ、ホームズは刑務所で死刑宣告されたブラックウッドに面会する。
引用：Wikipedia
原作の「シャーロック・ホームズ」といえば、あくまで主観だけで言えば
「嫌味的」「自分本位」「皮肉屋」
「それらを帳消しにしても余りある知識・知恵」
と言ったところだろう。
この映画もそう言った部分が見えないわけではないが、一種の「イメージ崩し」がなされていると感じた。
正義感が異様なまでに強調され隙が無く、お堅い潔癖人間ではなく、ユーモアがあり・ちょっとしたミスがあると分かりやすく動揺する姿のチャーミングなところが、この映画の取っつき易さの１つになっている。
現代作品向けにアクションも取り入れ、アクションシーンで使われていた表現方法で別角度からホームズの有能性を描いていたりと面白い試みだと思う。
こういった演技や演出を違和感なくナチュラルに感じさせてくれるのは、流石「ロバート・ダウニー・Jr」だなと思った。
テンポも良く、内容的にもワクワクし易く、アクションも豊富。
謎解き要素は少な目かもしれないが、「ミステリー作品」を見始めるきっかけとしてはかなりオススメ出来る良作。
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