『セルフレス/覚醒した記憶』感想・紹介・レビュー【家族愛と親子愛】
セルフレス/覚醒した記憶
2015年にアメリカ合衆国で製作されたSFスリラー映画。
ターセム・シンが監督を務めた。
出演
- ライアン・レイノルズ
- ナタリー・マルティネス
- マシュー・グード
- ベン・キングズレー
- ヴィクター・ガーバー
「形あるものはいつか壊れる」と同様人間にもその時は必ずやってくる。
その「老い」「死」から逃れる「不老不死」をテーマにした作品。
このテーマだけを見るとよくあるし、やり尽くされてるかのように思えるが今作は根幹にテーマが据えてあるだけで、実際は「家族愛」「親子愛」を主軸にした良作だと感じた。
SFと言うと派手なアクションだらけだったり、演出だったりストーリー設定が疎かだったりする事が多いが、そういった点もバランスがとれている。
(陳腐な邦題だけは解せない 原題「Self/Less」)
序盤のあらすじ
巨万の富を築き上げた建築家のダミアン。
全てを手に入れた彼だったが、ガンにより余命半年だと宣告され、絶望するダミアンだったが、彼の前にオルブライトと名乗る科学者が現れる。
オルブライトはダミアンに、最先端のクローン技術により作り出した若い肉体に頭脳を転送する方法を自らが編み出したと話し、これに賭けてはみないかと持ち掛ける。
提案を受け入れたダミアンは、莫大な料金を支払い新しい身体を手に入れたのだった。
引用:Wikipedia
建築家としての成功を追い求め続けた結果、自分の娘に父親らしいことをしてあげられなかった後悔、「肉体の主」の妻子と過ごすうちに芽生える家族愛、そんな彼が下した最後の決断。
ビターエンドと感じる人が多いかもしれないが、本来なすすべなく「死」を迎えるはずの人間が「選択」し「行動」し「決断」出来たことを考えると、ハッピーエンドなのではと個人的には感じられた。
世界観を構築する要素としてのSF、カーチェイスやアクションがバランスよく散りばめられていて退屈することはないし、多すぎて胸焼け起こす事もない。
記憶転送の多さによるちょっとした分かりづらさだったり、敵の安易な行動だったりと違和感を覚える点がないわけではないが、随所にはっきりと見応えが感じられる良作。
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