『ボーダーライン』感想・紹介・レビュー【混乱と葛藤と真相】
ボーダーライン
2015年のアメリカ合衆国のアクションサスペンス映画。
監督はドゥニ・ヴィルヌーブが務めた。
原題の「Sicario」はスペイン語で「殺し屋」の意。
出演
- エミリー・ブラント
- ベニチオ・デル・トロ
- ジョシュ・ブローリン
- ダニエル・カルーヤ
「日本」という平和な国に住んでいる人々にとっては、現実とは程遠い、ただただ凄惨な出来事を描いた「作り話」に見えてしまうかもしれない。
しかし、実際にメキシコではこの良くある「作り話」に見えてしまう物よりも酷い現実がそこにある。
それを頭の片隅に置いた上で見ると丁度いいと個人的には思う。
主人公が「何が何だか分からないまま任務に就く」
視聴者は「何が何だか分からないまま話が進む」
と言った感じで、最初から最後まで「混乱」「葛藤」「真相」を主人公と共に感じながら観ることが出来る作りになっている。(主役はある意味もう一人居るのだが)
序盤のあらすじ
アリゾナ州チャンドラーで誘拐事件の容疑者宅に奇襲捜査が行われる。
FBI捜査官のケイト・メイサーと彼女のチームは容疑者の一人を射殺し、家屋の壁の中から無数の誘拐被害者たちの遺体を発見する。
裏庭の物置に仕掛けられた爆弾により捜査官二人が犠牲となる。
ケイトは上司の推薦により国防総省のマット・グレイヴァー率いるチームに加わり、誘拐事件の主犯とされる親玉マニュエル・ディアスの捜査に参加することを決める。
引用:Wikipedia
テーマがテーマな上、しっかりと作られているが故にある程度の集中力が必要な映画かもしれない。
見終わると、一種の疲労を感じることが出来るくらいのめり込むことが出来る。
主人公であるケイトの心理描写をしっかりと描いていて、感情移入のし易さ、没入感の高さは素晴らしい。
「恐怖」「不安」「憤り」「悲哀」をひしひしと感じることが出来る。
実際にメキシコとの国境沿いにあるとある米国の町では、日に数十人ほどのメキシコ人が国境のフェンスを越えて不法入国してくると言われている。
それと同じく作中でも言われていたが、メキシコにおいて麻薬カルテルは容易に撲滅できるような存在ではない。
この作品を観る事で、そういった現実を表面上だけかもしれないが知るきっかけになるかもしれない。
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