『インフェルノ』感想・紹介・レビュー【歴史探訪ミステリー】
インフェルノ
2016年のアメリカ合衆国のミステリースリラー作品。
ダン・ブラウンによる同名の小説を原作とし、ロン・ハワードが監督、デヴィッド・コープが脚本を務めた。
『ダ・ヴィンチ・コード』、『天使と悪魔』の続編である。
出演
- トム・ハンクス
- フェリシティ・ジョーンズ
- オマール・シー
- シセ・バベット・クヌッセン
- ベン・フォスター
- イルファーン・カーン
今作は、フィレンツェやヴェニスの美しい風景を背景にサスペンスドラマが進行する。前作の2作品と同様、スピーディーなストーリー展開、攻防の軽妙さ、建築物や彫刻が多数出てくるのもありそういった意味での見応えは文句なしだろう。
- ダンテ
- ベアトリーチェ
- 神曲
- ボッティチェッリの地獄の図
- ボーボリ庭園
- ヴァザーリ
- マルチャーノの戦い
- コンスタンティノープルの陥落
- ダンドロ
- アヤソフィア
- イェレバタン・サラユ
挙げたらキリがないほどの歴史探訪が出来る。
このように出てくる歴史的建造物などのおかげもあり映像の見応えは相変わらず十分。ただ、前作もそうだったが個人的には今作の方が原作小説との隔たりが大きいような気がした。
序盤のあらすじ
ハーバード大学教授のロバート・ラングドンはイタリア・フィレンツェの病院の一室で目を覚ます。
彼にはここ数日間の記憶がなく、そして世界が灼熱地獄と化す幻影に悩まされていた。彼の担当医の一人であるシエナ・ブルックスは頭部への銃撃による怪我が原因で彼が記憶喪失に陥っているのだと告げる。
そこに突然、女殺し屋のヴァエンサが現れる。シエナはラングドンの逃亡を手助けし、二人は彼女のアパートへ逃げ込む。
二人はラングドンの所持品の中にダンテの「インフェルノ」をモチーフとしたボッティチェリ「地獄の見取り図」に一部修正を加えた映像を映し出す小型プロジェクター(ファラディー・ポインタ)を見つける。
引用:Wikipedia
前述した、原作小説との隔たりとしてそもそも作中に出てくるウイルスの効果が全く違う事にある。
それ故に敵役の本来の目的や天才ゆえの孤独感、恋人との関係性を含め浅い作りになってしまっているのが非常に残念。
個人的には、原作の深い作りや謎解きメインの趣向をもう少し尊重して作られてたらなぁと思ってしまった。
原作が存在する物全てに言えるのだろうが、原作を知ったうえで観るべきなのか知らない状態で観るべきなのか非情に悩ましい作品だ。
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